ホームセキュリティを効果的に設置するには Ⅱ

 今回はホームセキュリティの詳細の説明です。

 ホームセキュリティといっても、設置する機器の種類が多種です。費用が許すなら多く設置する方が防犯上、レベルが高いものになりますが、費用対効果を考えた上で必要最低限で効果が最高になるような設置ができるような方法を説明していきます。

1 センサーの種類

 ① 扉や窓用のセンサー  開閉部分に設置するセンサーです。磁石の原理を用いて扉枠と扉が離れた際に反応して警報を発するものです。

 ② 人感センサー 室内の天井や壁に設置して、人体の温度などを感知して警報を発する機器です。室内で侵入者の動きを検知し、警報を発します。

 ③ ガラスの割れを検知するセンサー   ガラス自体、あるいはガラス付近に設置し、ガラスが割れた時に音などを検知し警報を発します。                        

④ 煙・熱センサー 火災での煙や熱を検知して警報を発します。

⑤ 非常押しボタン 身の危険が迫った時や体の具合が悪くなった際にボタンを押すことにより、警備会社に通報されるものです。

Ⅱ センサーの設置方法

 何のセンサーを、どこにどのくらい設置したら、効率よく、費用対効果が最高になるかです。

 侵入されやすい場所や、窓の大きい箇所等、扉と人が入れる窓(掃出し窓や引違窓)に扉や窓用のセンサーを設置します。                                     中には、格子が設置された窓もありますが、格子の種類によってはビスを回せば簡単に外せるものがあります。特殊なビスの形状や格子を切らないと外せない種類のものが設置された窓は、センサー設置を除外してもいいと思います。                                                                   あとは室内の階段付近や廊下に人感センサーがあれば十分です。合わせて、非常ボタンも1台あるといいですね。

 ガラス用のセンサーは必要ない?と提案先から言われた事がありました。侵入の手口として鍵を開ける為に手が入るくらいガラスを割って、そのあとに鍵を開けてからサッシを開けて侵入します。ガラスだけ割ってサッシを開けずに侵入する事はほぼ不可能です。(可能ではありますが、体が入るくらい窓を割る必要がある為、時間がかかるのでケースとしは稀です)中には、鍵をかけ忘れていたらガラスを割らずサッシを開けるのみで侵入する場合もあります。いずれにしてもサッシを開けるケースがほとんどの為、窓用のセンサーが効果的とわかります。

 室内の人感センサーは補助的な意味合いです。人が入ることが難しい大きさの窓(センサー設置なし)から、万が一侵入された時に補助的な対策で設置します。金額的に余裕がなければ設置は不要です。 

 非常ボタンですが、昨今の忍び込みなど在宅時の侵入の対策に効果的です。ただし、侵入者と鉢合せになってから押すのでは遅いので、音などや不審に思ったら押して、鍵がかかるトイレなどに逃げ込んでください。常に、有事の際にどう動くかシミュレーションしておくことが重要です。        

 火災センサーは、義務化されている住宅用火災報知器に代わる種類を選びます。寝室と寝室が2階にある場合は階段の登り切った場所が必須箇所です。(行政によって異なる場合があります)

 まとめると、必須項目は開閉部分のセンサーと非常ボタンです。最近の住居は窓の数が少なく大きさも小さい傾向がある為、窓用のセンサーは少なくて済みますが、比較的築年数が経っている住居は窓の数が多く、大きさも大きい為、よく吟味して、場合によっては防犯フィルムを検討し、センサーの数を減らすのもいいと思います。防犯フィルムは、窓が割れるまでの時間稼ぎになり、効果は大きいです。

 ホームセキュリティの導入の際は、警備会社の言いなりにならず、必ずあなたが主導になって設置位置を検討してください。そして、設置した後に必ず警備操作を忘れないようにしましょう。中には、設置した事に満足し何年も操作をしないお客様がいらっしゃいました。警備をON状態にしなければ何の意味もありませんから。不明な点は、しつこいぐらい警備会社に質問しましょう。                 警備会社に練習をする旨を伝えた上で、非常押しボタンを押す練習をしましょう。

 経費を抑えた導入と入念な準備や対策の意識が、あなたのご自宅を守ります。

 それでは、また。

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