ホームセキュリティを効果的に設置するには Ⅰ

 

今回は、ホームセキュリティについてです。

 ホームセキュリティとは、住居への侵入を検知するセンサーや火災を検知するセンサー、身の危険を感じた時に押せるボタンなどの機械を設置して、警戒できるものです。

 サービスには2種類あって、センサーが検知した時に警備会社に通報されて警備員が駆けつけるオンラインサービスと、検知した時に警備会社には通報されませんがご自身の携帯等に通報されるオンラインになっていないサービスです。最近の傾向は、金額的に両者の差がなくなってきている為、圧倒的にオンラインサービスの導入が増えています。

 効果については、抑止力は大きいです。

 空き巣を目論む人間からしたら、捕まるリスクを避けたいです。ですから、ホームセキュリティを導入している住居は避けて、導入していない住居を狙います。そういった狙われにくくするための抑止力としては、効果は大きです。

 では、侵入された時の効果は?                                導入の有無を比べてみましょう。                               ※以後オンラインの場合を主で説明します。

  導入している住居に侵入された場合、まず機械から威嚇音を発します。同時に、警備会社に通報され、警備員が対象住居に駆けつけるわけですが、対象までの距離等により到着まで10分から20分弱かかります。警備会社が到着するまでに、侵入者は素早く盗みを済ませたいので、主要な場所で作業を済ませ、一目散に逃げるでしょう。または、音に反応して何も取らずに逃げる事も多いです。

 導入していない住居ではどうか?侵入者は下見をしているため、しばらく帰宅しない時間を狙って侵入する事が多い。侵入してもすぐに人が入ってくるリスクが少ないためです。遠隔赴任などで空き家になっている住居などは尚更です。するとどうでしょう。侵入者は何時間でも居座り、ゆっくり盗みを働けるわけです。中には、冷蔵庫のアイスを食べたりする容疑者もいるのです。空き家などは空き巣被害に気付くのが数か月後なんてこともあります。

 このような違いからも効果は大きいです。

 私が警備会社に在籍していたころ、お客様からよくこのような事を聞かれました。       「ホームセキュリティを導入しても、駆けつけるのに10分とか20分かかってたら、侵入者は逃げちゃいますよね?」

 確かに、侵入者は逃げてしまうでしょう。中には1分から2分で済ませて逃げる侵入者がいまいました。もちろん、こういったケースは建物の中のどこに何があるかなど知っている人間の犯行です。例えば、家に入った事のある業者や友人関係など。

 いくら導入しても被害をゼロにする事は不可能です。ですが、被害を最小限にする事は可能です。警備会社は犯人を捕まえる事をサービスの目的にはしてません。被害を最小限に食い止める事が目的です。警備員が犯人と遭遇して怪我をすることは、警備会社としても避けたいので、受傷事故について十分に気を付けるように指導してます。

 更に、導入のメリットとして警備会社から警察への通報があります。対象から警備会社のへの警報で、あやしいものは警備会社が駆けつける前に警備会社から警察へ通報する場合があります。これは侵入された可能性が大きい場合です。公安委員会も積極的に通報してほしい旨の依頼を各警備会社にしています。警備会社の車は緊急車両ではないので、公道は法定速度で走らなくてはなりません。しかし警察は緊急車両ですので、より早く現地に駆け付ける事が可能です。警察も、空き巣を捕まえられる可能性が上がりますし、空き巣を現行犯で捕まえる事は難しいので警備会社頼みな部分はありますよね。

  次は効果的な導入方法です。

 日本全国、ホームセキュリティを提供している会社は相当な数があります。

 その中で代表的な会社が「SECOM」と「ALSOK」です。この2つの会社は全国のほとんどの地域でサービスを提供できます。しかしながら離島や過疎地などサービス対象外になっている地域もあります。

 効果的に導入する方法として、まず複数の会社から見積もりの依頼をしましょう。注意したいのは次の項目です。

 ① 金額面です。相見積もりを意識することで、各会社は値段を下げる傾向にあります。いろいろなものを購入するのに、相見積もりをする事は常識になっているかと思いますが、警備会社業界も金額を下げる傾向にあります。一部の地域のみでサービスを提供している会社は受注をしたいがために、大手警備会社が提出した見積よりも半額以下にしたりする場合がありますから。

 ② 警備員が待機している場所から自分の住居までの距離です。近ければ対応が早いからです。ですが、近いだけではダメです。待機している警備員の担当エリア内の契約数も重要です。いくら近くても、担当エリアの数が膨大ですとその警備員が忙しい場合は対応が遅くなります。地域によっては近隣の待機警備員がいて、応援体制が整っている場合もあります。見積もりの時に確認してみてください。

 ③ 提案された内容で、言われるがままに契約しない事です。費用対効果を考えて契約しましょう。必要ないところまでセンサーをつけている場合があります。一番、あなたの住居の事がわかるのは「あなた」です。例えば、滑り出し窓で侵入するには難しい窓や外れにくい格子が付いている窓などは設置個所から除外しましょう。(費用はいくらでも払えるし、安心できるならという人は別ですが)中には、2階のはしごを使わないと届かない窓に付けるなんてこともあります。絶対にないとは言えませんが、リスクは低いですよね。ようするに、警備会社に任せっきりにしないで、自身が主体となってセンサーの設置位置を決める事が重要です。

 ④ 警備会社の社員の質です。以前のお客さんの中には警備会社の質を確認する為、実際に会社まで来た方がいらっしゃいました。提案する営業マンの質も重要ですが、実際に現場の対応をする人間は別の人間です。会社の中や実際に対応する社員の確認は重要です。

 ⑤ 契約内容の確認です。付随サービス、例えば保険的なもの。侵入された時のフォローです。そして、対応に不備があった時の賠償です。しっかり説明してくれるか確認しましょう。 

 以上を踏まえて、導入を検討してみましょう。

 では、また。

 

 

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