今回は警察が犯行に入った容疑者を逮捕し、その者から下見→侵入→物色の犯行時の心理を聞き取ったものを紹介します。
❶ 空き巣に入ろうとする家を下見する時にチェックしている内容は？
✔ 最もチェックしているのは家の人が留守かです。下見をする時は「留守か」、「入りやすい家か」、「逃げやすいか」を見ます。留守を判断する際は、郵便受けの新聞が溜まっているかや網戸やカーテン、シャッターが閉まっているかを見ます。 「入りやすいか」は、植木などの死角になるものがあるか、足場となるものがあるか、犬がいるか、窓のクレセント錠の位置がどこにあるかなどです。
❷ 空き巣を目論む者が留守を確認する方法で一番多いのは？
✔ 最も多い方法はインターホンを押して呼んでみるです。インターホンが鳴って、出ると誰もいないなんて事があったら、イタズラと判断しないで周囲に不審者がいないか確認しましょう。空き巣を目論む者のチェック行為かもしれません。 更に「日が暮れても室内の明かりが消えている」が重なると留守がすぐ分かるので、消費電力が少ない場所の照明をつけて外出するのが効果的です。 新聞受けに新聞や手紙が溜まっているかは、対策としてご近所の方に取っておいてもらう等の対策を取りましょう。
❸ 空き巣の侵入口で最も多いのは？
✔ 掃出し窓です。鍵がかけられていてもガラスを割り侵入します。掃出し窓が植木や塀で死角になっていると、最も侵入されやすい場所になります。外出の際は、クレセント錠のかけ忘れはもちろん、補助錠も設置してかけましょう。更に、雨戸やシャッターがある場合は面倒ですが必ず閉めましょう。死角になる窓は防犯ガラスへの変更や防犯フィルムを貼る、または格子を設置するもの効果的です。
❹ 空き巣の侵入方法で最も多いのは？
✔ 窓ガラスを割り、手を差し込んでクレセント錠を開けるです。ドライバー1本あれば、ガラスを割りクレセント錠を開けて侵入します。また、隠してある合鍵を探すケースもあるので玄関先の植木鉢下や、ポストに合鍵を隠して外出するのはやめましょう。
❺ 窓に補助錠が取り付けられている場合、侵入者はあきらめるか？
✔ 侵入者は補助錠が取り付けられているのを見たら、あきらめると証言してます。なぜなら開けるのに時間を要するからです。目をつけられそうな場所には補助錠を設置しましょう。戸建は1階窓、マンションは各階のベランダ側窓に設置すると効果的です。 ロック機能付きクレセントに加え、下部に指で押すだけで簡単に施錠できるサブロック付サッシがゆうこうです。
❻ 空き巣への携行品で最も多いのは？
✔ ドラバーです。❹にあったように、施錠された掃出し窓から、ドライバー1本で侵入します。
❼ 侵入者が侵入できずあきらめた時間で最も多いのは？
✔ 2分～5分です。10分以上かかる場合は、ほとんどの侵入者があきらめると証言しています。一方、侵入口に死角がある場合は時間に関係なく侵入しようとするようです。 対策としては10分以上かかっても開けられない窓にすることです。
❽ 侵入者が室内に入って物色する時間は？
✔ 5分～15分以内です。ちょっとした買い物やゴミ出し程度でも、必ず鍵をかけるようにしましょう。ちょっとの外出でも、たまたまご近所の方に会って立ち話をすることはありませんか？15分で犯行を終えてしまいます。
❾ 侵入者が物色するところで最も多いのは？
✔ タンスです。常習者はしたの引き出しから順に物色していきます。上の引き出しから物色すると下の引き出しを物色するのに閉めないといけないからです。それだけ時間を短縮する事を考えてます。他にも机や押入、食器棚、中には冷蔵庫や仏壇も狙われます。
❿ 空き巣をあきられた理由で最も多いのは？
✔ 近所の人に声をかけられたりジロジロ見られたからという理由です。いつも捕まる事を警戒しています。ジロジロ見られたりすると通報されると心配になります。 他にもセンサーライトの設置やカメラシステム、ホームセキュリティの設置も効果的ですが、まずは地域の人達が社会のルールを守り、良好なコミュニケーションを保ち、犯行が起こりにくい街づくりをしていく事が重要ではないでしょうか。 知らない近所を歩いていたら、「どちらかお探しでしょうか？」と声をかけるようにしましょう。
残念ながら、100％の対策はありません。
あなた自身が主体となって、空き巣に遭わないためと万が一の時の被害は最小限に食い止めるために様々な対策を実行していく事が重要です！
空き巣は金品だけでなく、心も一緒に盗まれます。
そんな思いをしないように、日頃からの対策を心がけましょう！
それではまた。
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